『ハテナの塔 —The Tower of Children—』評価は「やや好評」 レビューと感想ーリアルタイムローグライクカードバトル【Steam】
デッキビルドローグライクカードゲームにリアルタイム制をプラスした『ハテナの塔 —The Tower of Children—』。
株式会社タストαが開発し、SHUEISHA GAMESによって2023年4月19日にSteamで配信されました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は、塔の上に暮らす子供たちが地上の楽園を目指すため、ハテナの塔に挑むという物語です。
ゲームとしては『Slay the Spire』の変形型フォロワー作品といったところで、プレイヤーはゲーム開始時に子供たちの中から2人を選んでハテナの塔に挑みます。
ちなみにサバイバル要素もあり、子供たちは毎日パンを食べなければなりません。パンは塔の中で入手できますので、基本的には食い扶持を稼ぐために塔を探検します。
塔の中での行動ですが、キャラクターは自動でどんどん進んでいき、敵にぶつかるとバトル開始。
『Slay the Spire』的な、手札からカードを出していくバトルですが、相違点はリアルタイムでおこなうことですね。
敵はどんどん攻撃してきますので、いかに早く(もしくはタイミングよく)カードを出すかが重要になります。ジャストガードなどもあるので、アクションゲーム的な感じですね。
じっくりと考えたい人には向いていない作品とは思いますが、『Slay the Spire』の変化球的なフォロワー作品がプレイしたい方にはよいかもしれません。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「やや好評(71%、42人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・グラフィックやゲームの雰囲気が良い。
・先の気になるストーリー。
・BGMが世界観にあっている。
・登場キャラクターが魅力的。
・この手のローグライクカードゲームとしては難度が低い。
・カードの種類が少なく、コンボ効果みたいなのもほとんどない。
・イベントや敵の種類も少ない。
・リプレイ性が低いため、コンテンツ開放作業が苦行過ぎる。
ゲーム自体はカジュアルにつくられてしまっているため、『Slay the Spire』のような頭を使ったデッキビルドカードゲームを期待していたユーザーからの評価はあまりかんばしくありませんね。
総評
本作は『Slay the Spire』をリアルタイムにして、さらにカジュアルにした作品といえます。
初心者でもプレイしやすいぶん、デッキビルドの幅はあまりないかなという感じでした。
全体的な世界観やストーリーがけっこう面白いのですが、ゲーム性の薄さから繰り返し遊ぶのがちょっとつらいところもあります。
デモ版があるので、気になる方はまずそちらから試してみるといいでしょう。