『Norland ノアランド』レビュー・評価・感想ー中世コロニーシム【Steam】

ゲーム評価シミュレーション, レビュー

noreland review

中世を舞台にしたコロニーシム『Norland ノアランド』。

Long Jauntが開発し、Hooded Horseによって、2024年7月18日に早期アクセス版がSteamで配信されました。

中世版『Rimworld』みたいなのニャ。

『Crusader Kings』シリーズ的な要素もあり、けっこう覚えることが多いですね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

Norland ノアランド

本作は中世が舞台の、領主たちの争いを描いた戦略シミュレーション+コロニー運営ゲームです。

『Rimworld』的なコロニー運営に、『Crusader Kings』シリーズのような戦争や一族繁栄の要素を取り入れています。帝国が崩壊し、各王国が小競り合いをはじめているという『Crusader Kings』シリーズでもよく見るような状況です。

プレイヤーは貴族たちに役割をあてがって、領地を運営していきます。領地には民もおり、村づくりや武力の充実、交易、結婚、暗殺、愛憎劇、戦争など様々な要素があります。

いちおうチュートリアルはありますが、『Rimworld』や『Crusader Kings』シリーズなどを遊んでいないと、最初はやることの多さに戸惑うかもしれません。

早期アクセスの時点でけっこうできることが多いのニャ。

プレイ感覚的には『Rimworld』というよりも『Crusader Kings』シリーズのほうが近くて、妃が不倫したり、急に部下が裏切ってきたりなど、どいつもこいつも油断ならないような状況が続いていきます。

『Crusader Kings』シリーズの場合、具体的にキャラクターが動いているわけではないのですが、本作だと実際にちょこまか動いていろいろやるため、筆者的には「『Crusader Kings』シリーズを映像化するとこんな感じなる」みたいな楽しみ方ができました。

ただキャラクターたちの愛憎関係の行動が多く、ちょっと極端すぎるかなという気もしました。パロディ版『Crusader Kings』シリーズといったところですね。

あと兵士の雇用費や生産など全体的にコストが高く、お金稼ぎやリソース集めが難しい気もしました。このあたりは今後のアップデートで調整されていくのではないかと。

『Crusader Kings』シリーズが好きなので、本作も段階的にどんどん改善されていけばと思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「やや好評(74%、707人中)」になっています。

この内容だと賛否両論的な感じにはなりそうなのニャ。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・たくさんのキャラクターがわちゃわちゃとコミカルに動き回るのが楽しい。

・『Crusader Kings』シリーズのように政治的陰謀をおこなえるのが良い。

・誰も信用できないところが中世的。

・ただのシミュレーションゲームでなく、ストーリー性がある。

悪かった点

・UIがつかいづらい。

・キャラクターたちの行動があまりにも読めなすぎて制御困難。忠誠度が高くても裏切ってくる。

・可能性は感じるが、現時点でのゲームバランスはあまり良いものとはいえない。

・軍隊を作るコストが高い。全体的にいろいろ高い。

ゲームバランスやUIについての批判が多い感じですね。ただゲームのポテンシャル自体には将来性を感じる内容になっています。

 

総評

筆者的にこのゲームをあらわすと、「中世版『Rim World』」というより「動く『Crusader Kings』シリーズ」といったところでしょうか。これまで俯瞰的に見ていた『Crusader Kings』シリーズの世界を、自由奔放に動く民や貴族たちによってビジュアル的に観察することができます。

現時点ではまだバグもあり、バランスが取れているともいいがたいです。ただ、まだ早期アクセスなので、今後の改善によってはかなり化けるんじゃないかという気はします。

ゲームコンセプトとしてはかなり面白いのニャ。