『三國志14』武将能力:趙氏貞の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その249】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第249回目は、ベトナムの女性英雄・趙氏貞(ちょうしてい)についてお届けします。前回の祝融は以下のリンクから。
人物について
そもそも三国志には登場しない人物ですしね。
趙氏貞は『大越史記全書』に登場し、趙嫗(ちょうおう)という名でも知られています。余談ですが、ベトナム史については『物語 ヴェトナムの歴史―一億人国家のダイナミズム』(中公新書)が筆者的には分かりやすくておすすめです。
このシリーズは『物語タイの歴史―微笑みの国の真実』や『物語 ビルマの歴史 – 王朝時代から現代まで 』(いずれもAmazonリンク)などもあって、東南アジアの歴史を知るのに適した書籍になっています。
まあ、仕事や旅行でベトナム・タイに行くとかでないと、あまり興味が湧かないかもしれませんね。
話を戻しまして、三国時代のベトナムですが、交趾を治めていた士燮が亡くなり呉の支配が強まると、趙氏貞は兄の趙国達とともに反乱を起こしました。趙氏貞は乳房が3尺もあり、背中まで届いたとのこと。また敵と戦うときは、常に象にまたがっていたといいます。
破竹の勢いで交州各地を占領していったのですが、陸遜の一族で陸凱の弟である陸胤が反乱鎮圧に赴き、これを平定しました。趙氏貞は戦死したともいわれています。
正史『三国志』のほうでは、赤烏11年(248年)、交趾や九真の異民族が反乱を起こし、各地を占領して交州を混乱に陥れたとあります。
反乱鎮圧に向かった陸胤は、説得によって大頭目の黄呉らを帰順させました。さらに南方の人たちには財産をあたえ、平和的手段によって交州を平定したといいます。ここでは趙氏貞の名は出てきません。
どうなんでしょうね。実際そういう人物はいたかもしれませんが、普通に説得されて戦いをやめたというオチかもしれませんね。
英雄譚はあとで物語が作られることもありますしね。
今回はそんな趙氏貞の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:75
武力:80
知力:31
政治:20
魅力:72
主義:割拠
政策:長蛇強化(Lv3)(長蛇陣形の効果が上昇)
武力は80と、祝融に次いで高い数値です。おなじ武力80に孫尚香がいます。ちなみに本作初登場です。
ただ生年が225年と遅めなので、出会う機会が少ないかもしれませんね。
個性について
森戦:森・密林で自ユニットの全能力が上昇。
昂揚:特定範囲内の敵ユニットを撃破すると自ユニットの士気が上昇。
動転:兵站切れしたさい、自ユニットの士気が低下しやすい。
「南蛮」が「森戦」になっていて、「昂揚」はおなじですね。バッド個性は祝融が2個でしたが、趙氏貞は1つです。
陣形と戦法
鋒矢、長蛇
「長蛇」で「森戦」との相乗効果を狙えますね。
急襲:ダメージ+「混乱」付与。
攪乱:敵の機動ダウン。
駆逐:ダメージ。
なにげに水軍戦法が使えるのが利点でしょうか。
総評
趙氏貞は武官タイプの武将です。ステータス的には前回登場した祝融とだいたい似たようなものです。武力は80あり、女性武将では祝融に次ぐ強さになっています。
個性や戦法・陣形も祝融と似たようなもので、森・密林での戦いを得意としています。「駆逐」もあるので、水上戦でも活躍できるでしょう。
登場年が遅いですが、レアキャラとして探してみるのも面白いかと思います。
次回は陳寿です。