『三國志14』武将能力:韓浩の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その229】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第229回目は、曹操に屯田を提案した韓浩(かんこう)についてお届けします。前回の韓玄は以下のリンクから。
人物について
韓浩、字は元嗣(げんし)。司隷・河内郡の人です。『三国演義』では前回の韓玄の弟とされています。
後漢末の戦乱時、韓浩の住む県は山林に接していたことから、山賊が周囲を荒らしていました。
これに対して韓浩は、徒党を集めて護衛にあたったといいます。
その後、太守の王匡は韓浩を従事に任じ、盟津(孟津)で董卓を討たせました。
董卓は、河陰の令であった韓浩の妻の父・杜陽を人質に取り、韓浩を配下にしようとしましたが、韓浩にはこれに応じませんでした。
袁術はこのことを聞いて感心し、韓浩を騎都尉に任命します。
それから夏侯惇が韓浩の名声を聞いて会見を要請し、大いに評価して配下に加え、軍の統率を任せます。
夏侯惇が呂布との戦いで人質になったときには、韓浩は動揺する将兵を招集して落ち着かせます。
また夏侯惇を捕まえた者たちを怒鳴りつけ、そののち夏侯惇に、
「国法なので仕方がありません」
と詫びてから攻撃を仕掛けました。
相手は人質が通用しないことを恐れ、慌てて叩頭して謝罪しました。
しかし韓浩は許さず、全員斬り殺しました。
曹操はこのことを知り、
「韓浩のやり方こそが、万世の法だ」
として、今後は、
「人質を取られたときは、人質ごと敵を討て。人質に配慮してはならない」
と定めました。
このことにより、人質を取る者がいなくなったといいます。
韓浩のもう一つの功績としては、屯田を提案したことでしょう。曹操は韓浩の意見を聞いて喜び、護軍に昇進させました。
韓浩は烏桓や張魯の討伐で功績をあげ、漢中の守備に推す声が多かったのですが、曹操は、
「私のそばに護軍(韓浩)がいないわけにはいかない」
として、ともに帰還しました。
韓浩が亡くなると、曹操はその死を悼みました。子がいなかったので、養子の韓栄があとを継ぐことになりました。
『三国演義』のほうでは、前回の韓玄の弟ということになっています。
漢中の戦いでは「兄を殺した」として黄忠を恨み、黄忠・厳顔の老将コンビが守る葭萌関を、夏侯尚とともに攻めました。
天蕩山で韓浩は黄忠と一騎討ちをしましたが、あっさりと返り討ちされてしまいます。
今回はそんな韓浩の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:69
武力:71
知力:68
政治:87
魅力:64
主義:割拠
政策:兵站改革(Lv4)(部隊の兵糧消費が減少)
全体的にはバランス型ですが、政治が突出して高いですね。屯田が評価されたのだと思います。
ただ政治については、シリーズでは30~80台とかなり能力の揺れがありますね。
史実を取るか演義を取るかでの迷いがあったのでしょう。
個性について
屯田:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの兵糧消費が減少。
泰然:兵站切れしたさい、自ユニットが状態異常にならない。
規律:自ユニット、太守として所在する拠点が「混乱」にならない。
農政:地域担当官に任命すると兵糧が上昇しやすい。
消火:自ユニットの移動先の土地の火を消す。
韓浩のシンボルともいえる「屯田」は、味方の兵糧消費をおさえます。ゲーム前半では重宝するでしょう。
内政スキルの「農政」もあるので、戦闘・内政どちらでも活躍することができるでしょう。
陣形と戦法
魚鱗、方円、鶴翼
史実や演義だと、どちらかというと攻め手であることのほうが多いようには感じますね。
激励:味方の士気+攻軍アップ。対拠点可。
牽制:敵の士気+攻軍ダウン。
鎮静:状態異常解消。
駆逐:ダメージ。
それ以外は状態異常系です。個性に「屯田」「消火」といった優れたものがあるので、そちらを活用していきたいところです。
総評
韓浩はバランス型の武将です。とくに政治が高く、87もあります。
戦闘においては、兵糧消費をおさえる「屯田」や、混乱を防ぐ「規律」、火を消す「消火」があり、使いやすいユニットになっています。
また内政面でも「農政」があり、政治力も高いので戦闘・内政と活躍していけることでしょう。
次回は南荊州四天王の一人である金旋です。