『三國志14』武将能力:董卓の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その29】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第29回目は、漢王朝を専横した三国志最大の悪役・董卓(とうたく)についてお届けします。前回の黄蓋は以下のリンクから。
人物について
董卓、字は仲穎(ちゅうえい)。隴西郡・臨洮県の人です。
父親は董君雅といい、県尉を務めていました。
子供が三人いて、董卓はその次男です。
長男の董擢は若死にしました。三男は董旻は、のちに董卓とともに朝廷を牛耳ることになります。
董卓は侠気があり、若いころは羌族の住む地域を放浪し、その顔役たちと交わりを結んでいました。
のちに郷里にもどって田畑を耕しましたが、羌族の顔役たちがやってくると耕牛を殺し、宴会を催して歓迎しました。羌族の顔役たちはこのおこないに感激し、千頭余りの家畜を董卓に送ったといいます。
董卓は生まれつき武芸に秀でていて、たぐいまれなる腕力を持っていました。二つの弓袋を身につけ、馬を走らせながら左右に弓を射ることができたそうです。
このころから太っていたかどうかはわかりませんけどね。
董卓は中郎将の張奐に従って并州征伐をおこない、戦功をあげました。そのときの恩賞もすべて部下に分け与えたといいます。
黄巾賊の乱では討伐軍を指揮しましたが、結果は敗北。その責任をとって免職になりました。
そののち韓遂が涼州で反乱を起こすと、中郎将としてまた復帰。韓遂を防いだ功績で并州の牧になります。
霊帝が崩御したのち、董卓にチャンスがおとずれます。
大将軍・何進と袁紹が結託し、宦官たちを誅殺しようとしました。しかし何進の異母妹である皇太后(本作では「何氏」)はこれを聞き入れませんでした。そこで何進は皇太后への脅しの材料として、董卓を都に呼んだのです。
董卓が兵を率いて都に到着する前に、何進は宦官の反撃にあって殺されてしまいました。
指揮官を失った朝廷は、混乱状態でした。董卓はこれを機にと、行きどころを失った何進らの部下を吸収します。
さらに丁原の配下であった呂布を味方につけ、丁原を殺させます。そしてその兵をも吸収し、都の一大勢力となったのです。
何進の部下・鮑信が董卓の勢力拡大を危惧し、「いまのうちに董卓を生け捕りにすべき」と袁紹に提案しました。
しかし袁紹は董卓を恐れ、思い切って事を起こせませんでした。鮑信は話にならないと、郷里にもどってしまいました。
権力を手に入れた董卓は、少帝を廃して献帝を立てました。そして少帝と皇太后を殺害したのです。
董卓は残忍で、逆らう者には容赦をせず、ちょっとしたことでも必ず報復をしました。
軍を派遣して陽城におもむいたときには、春祭りで神社につどっていた男たちの首をとり、女と財宝はすべて奪いました。
さらには、とった首を車にぶらさげて洛陽にもどり、「賊を退治した」といいふらしたのです。女は兵士たちにあたえました。
各地では諸侯たちが董卓に対して反乱を起こしましたが、成果はあげられませんでした。反董卓連合も、それぞれの利益が噛み合わずに瓦解してしまいます。
董卓の専横に耐えかねた司徒の王允は、呂布と共謀して董卓の暗殺を謀りました。
貂蝉は「三国演義」に登場する架空の人物ですが、正史では呂布が董卓の侍女と密通していたという話があります。この侍女が貂蝉のモデルになったといわれます。
侍女との密通が董卓にバレることを恐れた呂布は、このことを王允に相談します。王允は董卓暗殺計画を話し、呂布を味方につけました。
董卓殺害は、献帝の病気回復の祝いのときにおこなわれました。
未央殿に到着した董卓が入門しようとすると、呂布の友人である李粛がその行く手をはばみました。董卓は驚き、「呂布はどこだ」といったところ、呂布は「詔だ」といって董卓を殺したのです。
董卓の死体は市場にさらされました。太っていたので、そのあぶらが流れ出し、地面の草が赤色に変色しました。見張りの役人が董卓のへそに灯心を立てて燃やしたところ、何日も燃え続けたといいます。
今回はそんな贅と悪逆非道のかぎりを尽くした董卓の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:85
武力:85
知力:69
政治:19
魅力:37
主義:我道
政策:上兵伐謀(Lv3)(謀略の全政策の効果を発揮)
名品:赤兎馬(退却確実。シナリオ「黄巾の乱」のみ)
七星宝刀(武力+7。シナリオ「反董卓連合」のみ)
親愛武将:王允、蔡邕、董白、李儒
嫌悪武将:皇甫嵩、朱儁、盧植
君主ですし、名品もありますから、さらに補正がつきますしね。シナリオ「反董卓連合」では統率87・武力94・知力71・政治21と数値が上がります。普通に最前線で戦える戦闘ユニットですね。
またシリーズ通しても、武力は80~90台の高さです。政治力・魅力は昔から低いですが、1のころは魅力96ありました。
あくまで「董卓から見た」親愛武将です。董卓は王允を信用していたということでしょう。
一方で王允のほうだと、董卓が「嫌悪武将」になっています。
そうですね。正史に記述が少しあるだけですが、貴重な女性キャラということで採用されています。シリーズでの初出は『三國志11』です。
ちなみに小説「三国志博奕伝」にも董卓ともども登場します。
後期の呉をあつかった作品がそもそもありませんし、韋昭などの功績あるマイナー武将を表舞台に出したいというのもあります。マイナー武将は知られていないゆえに、検索すらされませんからね。そろそろ日本の三国志も新しい段階に進まないといけない時期なのではないかなと。
なんとかがんばりたいところです。
個性について
梟雄:特定範囲内の敵ユニットの全能力が低下。
使役:府の上にいると、自ユニットの全能力が上昇。
徴税:地域担当官に任命すると金が上昇しやすい。
悪名:自ユニットの占領範囲拡大に必要な兵数が上昇。
強欲:自身の俸禄が増加。
敵の全能力を下げる「梟雄」があるので、ステータス以上の力を発揮することができます。
あとは袁術とおなじような感じですね。「強欲」は、自身が君主だと俸禄はありませんので、デメリットはなくなります。
陣形と戦法
鋒矢、雁行、長蛇
統率・武力が高いので、「鋒矢」で野戦を戦うのもいいかと思います。
倒山傾海:ダメージ+敵の士気ダウン。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
大喝:敵の防御ダウン。
業火:発火。対拠点可。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
「倒山傾海」はダメージ技で、董卓の武力だとけっこう強いですね。敵の士気も落とすことができます。ただ拠点攻撃は不可です。
対拠点用には「連弩」「業火」「罵声」があるので、都市攻撃などに使用するといいでしょう。とくに「連弩」は武力依存ですしね。
総評
董卓は統率・武力ともに高く、戦闘ユニットとしてすぐれています。
とくに特定範囲内の敵の全能力を下げる「梟雄」の個性を持っているため、パラメータ以上の能力を発揮することでしょう。
また戦法でもダメージ+敵の士気を下げる「倒山傾海」や、対拠点攻撃可能の「連弩」があります。戦場で活躍することでしょう。
次回は徐庶を予定しています。
↓次回出来ました。