『三國志14』武将能力:郭嘉の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その27】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第27回目は、夭折した若き天才軍師・郭嘉(かくか)についてお届けします。前回の袁術は以下のリンクから。
人物について
郭嘉、字は奉孝(ほうこう)。潁川郡・陽翟県の人です。
郭嘉は最初袁紹に会いましたが、その人物に失望して、配下の郭図と辛評にこう伝えました。
「袁紹は周公の真似をして、いたずらに士人にへりくだります。人物の使い方についてはなにも知りません。いろいろなことに手を出しますが、肝心なことをおろそかにします。策謀は好きですが、決断力がありません。王者の事業を成し遂げるのは難しいでしょう」
それはわかりませんが、袁紹の優柔不断さが指摘されていますね。
一方で、曹操は戯志才という策略にすぐれた人物を重んじていましたが、早くに亡くなってしまいました。
曹操は「戯志才に代って策略を相談できる相手がほしい」といったところ、荀彧が郭嘉を推挙します。こうして郭嘉は曹操に仕えることになりました。
曹操は「袁紹と戦うには力不足だろう」と問うと、郭嘉は「袁紹には十の敗北の理由があり、公(曹操)には十の勝利の理由があります」と答え、それらをつぎつぎと挙げていきました。
そして郭嘉は、「袁紹が呂布と手を組むのを避けなければなりません。現在、袁紹は公孫瓚と戦っています。いまのうちに呂布を捕らえるべきです」といいます。
こうして曹操は、呂布討伐の出兵をすることになります。
決断の速い曹操と、機を見ることに長けた郭嘉は、本当に良い組み合わせだと思います。
呂布とのいくさには連勝したものの、兵が疲れてしまったため、曹操はいったん帰還しようとしました。
しかし郭嘉は「呂布のほうが疲れています。ここで攻撃すればかならずや捕らえられます」と進言。
曹操はもっともだと思い、踏みとどまって急遽呂布を攻撃します。こうして呂布を滅ぼすことができたのです。
袁紹との全面戦争である「官渡の戦い」においても、郭嘉は曹操に従軍しました。
袁紹が亡くなったのち、その子らの袁譚・袁尚相手のいくさにも連勝しましたが、郭嘉はここで踏みとどまるよう曹操に進言します。
「袁紹は後継者を立てていません。いずれ内輪で争うことになるでしょう。逆にここで事を急げば、袁譚・袁尚は協力してしまいます。劉表を攻撃するふりをして、袁譚・袁尚の変化を待つのが得策です」
じっさい郭嘉のいったとおりになり、袁氏の内乱を突いて曹操は冀州を手に入れることに成功しました。
そんな郭嘉が病で亡くなったのは、38歳のころです。
曹操は葬儀に臨席し、深く悲しんで「天下の事がすめば、後事を彼に託そうと思っていた」といいました。赤壁の戦いで負けたときも、「郭嘉さえいればこんな目にはあわなかった」と嘆いたといいます。
郭嘉の死後、曹操が荀彧に送った手紙にも、「あの者が下した時事・軍事の判断は、人をはるかに超えていた」と書かれていました。
今回はそんな天才軍師・郭嘉の能力について見ていきましょう。
基本ステータスについて
武力の低さは1のころからですね。1では武力19でした。統率もシリーズ通してあまり高くありません。ただ『三國志12』『三國志13』では80台でしたが。
どちらかといえば直接軍を指揮するというより、大局を見て戦略を決めるタイプの軍師ですからね。
ステータス自体も文官タイプになっています。前線で戦うような人物でもないですし、ユニット同士の殴り合いはさせないほうがいいでしょう。
それと知力は98と、諸葛亮(知力100)に続いて高い数値になっています。後述する「策士」の個性もあるので、計略や内政などでうまく活かしていきたいところです。
あと陳羣が郭嘉の品行の悪さを咎めていたころから、陳羣のほうで郭嘉が「嫌悪武将」になっているかと思ったのですが、そうではなかったですね。品行は悪いけど、才能を認めていたと解釈したいところです。
個性について
神眼:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが異常状態になったさい、その期間を短縮。
疾走:自ユニットの機動が上昇(艦船、兵器以外)。
沈着:自ユニット、太守として所在する拠点が「挑発」にならない。
罠破:自ユニットが敵の罠の効果範囲内にはいると、罠を解除。
策士:計略で優遇。
「神眼」「罠破」持ちなので、仲間のうしろにくっついていけば、仲間の被害が少なくてすみます。
また「策士」があるので、計略で使っていくのがいいでしょう。
陣形と戦法
魚鱗、雁行、長蛇、錐行
兵器がないのが残念ですね。「疾走」があるので土地塗りつぶしに使うのもいいかもしれません。ただ「鶴翼」もないのが惜しいですね。
兵貴神速:味方の機動アップ+敵の攻軍ダウン。
業火:発火。対拠点可。
足止:「足止」付与。
混乱:「混乱」付与。対拠点可。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
じつをいえば戦法の半分以上が袁術とかぶっています(業火・混乱・罵声)。
「兵貴神速」ですが、味方の機動アップ+敵の攻軍ダウンと、微妙に組み合わせの悪さがありますね。「疾走」があるで足はけっこう速くなりますが。
「兵は神速を貴ぶ」は郭嘉の言葉ですからね。ゲーム的にちょっと噛み合ってない気がします。戦闘ユニットとしてあまり強くないので、「急がれて突出されても」といった感じです。
総評
郭嘉は文官型の武将で、内政や計略をおこなうには優秀な人材です。「策士」もあるので、計略に使っていくのがいいかと思います。
戦闘においては「疾走」「兵貴神速」で足の速いユニットになりますが、統率・武力の低さには気を付けておいたほうがいいでしょう。猛将のダメージ技で、一瞬で消し飛ぶこともあります。
突出させず、仲間とともに行動させる形で運用するのがいいかと思います。「神眼」「罠破」があるので、良いサポートになるでしょう。
次回は黄蓋を予定しています。
↓次回出来ました。