『三國志14』武将能力:虞翻の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その167】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第167回目は、率直な物言いで孫権に疎まれた虞翻(ぐほん)についてお届けします。前回の華歆は以下のリンクから。
人物について
虞翻、字は仲翔(ちゅうしょう)。会稽郡・余姚県の人です。
前々回の王朗が会稽郡の太守だったときに、功曹として仕えていました。
孫策が会稽に軍を進めたときに、虞翻は亡くなった父の喪に服していました。
そのため喪服のまま、王朗のいる役所の門の前に向かいます。
喪中は役所に入ってはいけなかったので、王朗のほうから出向こうとしたところ、虞翻は喪服を脱ぎ捨てて役所に入り、「孫策が攻めてくるので、すぐに避難するよう」いいました。
しかし王朗は、「漢の官吏である以上、逃げるわけにはいかない」として、会稽にとどまります。
結果、王朗は孫策に敗れ、虞翻は王朗を守りつつ、東部侯官まで逃れました。
侯官の長官は城門を閉ざし、王朗を入れようとしませんでした。虞翻は長官を説得し、やっとのことで入城を認められたのです。
王朗が身を落ち着けると、虞翻に「会稽に老いた母上がいるのだから、もどるべきだ」とすすめます。
虞翻が会稽に戻ると、孫策は虞翻をあらためて功曹に任じ、友人の礼をもって接しました。これによって虞翻は孫策に仕えることとなります。
虞翻は豫章の太守である華歆を説得し、孫策の配下に加えます。
孫策が亡くなると、虞翻は孫権に仕えます。曹操からの誘いもありましたが、虞翻はそれを断りました。
虞翻の物言いは率直で、たびたび孫権の意に逆らって諫言をしたため、丹陽郡・涇(けい)県に左遷させられました。
呂蒙は虞翻が医術に詳しいとのことで、関羽討伐に従軍させました。これによって虞翻に手柄を立てさせ、孫権に許されることを期待したのです。
虞翻は傅士仁(士仁)と麋芳を説得し、関羽討伐に大きく貢献します。
関羽討伐ののち、呉には于禁や麋芳などの他国の降伏者が住むことになりましたが、虞翻はそれらの者たちにはあまり良い顔をしませんでした。
とくに于禁に対しては厳しく、魏へ送り返すときにも孫権に、
「不忠の者は処刑して、見せしめにすべきです」
といいました。
もちろん孫権は聞き入れませんでした。
于禁を見送るときにも虞翻は、
「たまたまわたしの意見が通らなかっただけで、呉に人物がいないわけではない」
といいました。
一方の于禁ですが、魏に戻ってからは虞翻を賞賛したといいます。
また曹丕は虞翻のために、虚坐(空席)を設けました。
孫権が呉王になると、それを祝って宴会がおこなわれました。
宴会も終わりになるころ、孫権は一人ひとり酒を注いでまわりますが、虞翻は酔って倒れていたため、杯を受け取ることができませんでした。
孫権は怒って虞翻を斬りつけようとしました。
大農の劉基がとめたことで事なきを得、孫権は側近の者たちに、
「今後、酒が入ったときに私が『殺す』といっても、けっして殺してはならない」
といいつけました。
虞翻は強情で、酒で失敗することがしばしばありました。
孫権と張昭が神仙のことを議論していたとき、虞翻は「神仙などいるものか」といいました。
孫権はこれまでに積もった怒りが爆発し、虞翻を交州へ左遷させてしまいます。
虞翻は左遷させられても学問にはげみ、その門下生は数百人にのぼりました。
そして十余年が過ぎ、70歳で亡くなります。
その棺は故郷に運ばれて埋葬され、家族は交州から戻ることを許されたといいます。
今回はそんな虞翻の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:43
武力:47
知力:86
政治:81
魅力:43
主義:礼教
政策:本草学(Lv4)(武将の傷病の回復確率が上昇)
親愛武将:孔融、聶友、諸葛瑾、丁固、董襲、傅士仁、陸績
嫌悪武将:于禁、麋芳
この人のばあいは王朗や華歆とは違って、正史のほうでも性格に問題がありますしね。
ステータス自体は、シリーズ通してあまり変わらない形です。
個性について
占術:所属都市に所在していると災害が発生しなくなり、豊作が起きやすくなる。
医術:所属都市に所在していると、負傷兵、傷病武将の回復量が増加。
学者:君主と自分の主義がおなじばあい、毎ターン主義経験を獲得。
「占術」「医術」は使い勝手のよい個性ですね。「学者」は主義が合わないことで、効果が発揮しづらいとは思います。
陣形と戦法
雁行、井闌、投石
戦法があるのは「投石」のほうなので、「投石」を優先させたほうがいいでしょう。
挑発:「挑発」付与。対拠点可。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
治療:負傷兵回復。対拠点可。
投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
水軍戦法も持っていますね。基本的には兵器運用のほうがいいかと思います。
総評
虞翻は文官タイプの武将ですが、魅力は40台と低めです。
ただ個性には「戦術」「医術」といった、ステータス関係なしに使いやすいものがそろっていますので、うまく配置をしてやるといいでしょう。
兵器も使えるので、都市攻めを手伝うこともできるとは思います。
次回は顧雍を予定しています。【追記】次回出来ました。