『三國志14』武将能力:陳羣の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その162】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第162回目は、九品官人法の制定にかかわった陳羣(ちんぐん)についてお届けします。前回の許劭は以下のリンクから。
人物について
陳羣、字は長文(ちょうぶん)。潁川郡・許昌県の人です。
父は陳紀、妻は荀彧の娘の荀氏、子に陳泰がいます。
子どものころから祖父の陳寔(ちんしょく)にその才能を認められ、「この子はかならず一族を繁栄させるだろう」といわれていました。
劉備が豫州を治めると、陳羣はそのもとで別駕となりました。
陶謙が亡くなると、劉備はそのあとを継いで徐州を治めようとします。
しかし陳羣は、
「いま徐州へ行けば、袁術とかならず戦争になります。また呂布に背後を突かれれば、徐州を手に入れても成功はしないでしょう」
と反対しました。
しかし劉備は徐州へ行き、けっきょく陳羣のいうとおりになりました。劉備は陳羣の言葉を聞かなったことを後悔したといいます。
やがて曹操が呂布を討ち破ると、陳羣は曹操に仕えることになります。
当時、楽安の王模と下邳の周逵を推挙する者がいて、曹操は彼らを召し出しました。
陳羣は、「この2人は道徳を汚す人物で、採用するべきではありません」といいましたが、曹操は聞き入れませんでした。
結果、王模と周逵は悪事をおこなったことで処刑されました。
曹操は、陳羣の言葉を聞かなかったことを謝ったといいます。
陳羣は人物評価に優れていたことで、世間からは評判でした。陳羣が郭嘉の品行の悪さを咎めていたことは、郭嘉の回でも述べています。
曹丕も太子であったときから陳羣を重んじ、孔子の一番弟子ともいわれる顔回に例えていました。
曹操が亡くなり、曹丕がそのあとを継ぐと、陳羣は昌武亭侯に取り立てられ、尚書に任命されました。
ここで世界史の教科書にも登場する「九品官人法(九品中正)」を制定します。
これは人材登用の制度で、州郡に中正官を置き、人物を一品から九品に分けて推挙させ、朝廷はこの品級に従って官職を任じるというものです。隋代で科挙が本格化するまで取り入れられることとなります。
曹丕が亡くなり、曹叡があとを継ぐと、陳羣は曹真・司馬懿とともに魏を支えることになります。
曹叡は大宮殿の造営をおこない、民を労役に駆り立て、国庫を浪費させていきました。
陳羣はこれを諫めたところ、曹叡は計画を縮小したといいます。
陳羣は青龍4年(235年)に亡くなり、靖侯と諡(おくりな)されました。そのあとを継いだのはこの陳泰です。
今回はそんな陳羣の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:32
武力:14
知力:74
政治:97
魅力:73
主義:礼教
政策:政令徹底(Lv5)(命令書が増加)
親愛武将:許靖、呉質、司馬懿、朱鑠、荀彧、曹丕、鮑勛
政治ランキングでは張昭と並んで2位ですね。本作屈指の政治力の高さです。ただ知力・魅力は70台止まりといったところですね。
シリーズ初期のころは知力も政治も80~90台だったのですが、知力のほうは『三國志8』以降、一気に70台に下がってしまいました。
それと顔グラフィックも、ひげがあったり無かったりと、安定しない感じでした。
個性について
名声:地域担当官に任命すると土地占領が拡大。捕虜になったときの身代金が増加。
法律:地域担当官に任命すると治安が上昇しやすい。
教化:地域担当官に任命すると兵士が上昇しやすい。
能吏:地域担当官に任命したさい、かかる費用が減少。
眼力:登用、探索で優遇。
5つのうち4つが地域担当官スキルですからね。任命しないわけにもいかないかもしれません。
陣形と戦法
方円
「方円」には一騎討ちを避ける効果がアップデートで追加されていますので、戦う気がないときはいい陣形です。
治療:負傷兵回復
とにかく守りに徹する感じですね。
総評
陳羣は歴史に名を残すほどの優れた文官で、本作でも政治ランキング2位を誇る政治97になっています。ただ知力・魅力は70台なので、ちょっとバランスが悪い感じはあります。
しかし「名声」「法律」「教化」「能吏」と地域担当官個性を4つも持っていることから、内政面では使いやすい武将といえるでしょう。
統率・武力は低いので、地域担当官として役立てていきましょう。
次回は子の陳泰を予定しています。【追記】次回出来ました。