『三國志14』武将能力:諸葛亮の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その1】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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三國志14』の武将能力をレビュー・評価する「三国志武将評価シリーズ」。第1回目は、「三国志」シリーズ最高の知力を誇る「諸葛亮(しょかつりょう)をお届けします。

 

人物について

孔明ニャ。孔明の罠ニャ。

諸葛亮、字は孔明(こうめい)。琅邪郡・陽都県の人です。

泰山郡の丞(副長官)・諸葛珪の子で、祖先は漢の司隷校尉・諸葛豊です。

兄には諸葛瑾、弟には諸葛均がいます。

どっちも「しょかつきん」ニャ。

ややこしいですね。記事を書くときも変換ミスを誘発するので注意が必要です。

また諸葛亮の子には諸葛瞻(しょかつせん)、養子には諸葛喬(しょかつきょう)がいます。妻は黄氏(本作では黄月英)ですね。

養子なんていたのニャ。

諸葛亮に子がなかったときに、兄・諸葛瑾の次男である諸葛喬を養子にもらったのです。諸葛亮一族の詳細については以下のリンクを参照してください。

諸葛亮は幼いころに父を亡くしました。

それからは従父(おじ)の諸葛玄が保護者になります。

諸葛玄は袁術に任じられて豫章の太守となったので、諸葛亮と諸葛均を連れて任地へと向かいます。

兄の諸葛瑾はどうなったニャ?

兄のほうは戦乱で江東へ移住し、孫権に仕えました。

さて、諸葛亮たちの豫章での生活も束の間、朝廷からは太守を朱皎という者に変更するよう命令が下されました。

諸葛玄は太守の任を失ったため、かねてからの旧知である劉表を頼って荊州へ移住します。諸葛亮・諸葛均もこのときいっしょに連れていきました。

これで諸葛亮は荊州に住むことになったのニャ。

諸葛玄が亡くなると、諸葛亮は農耕にたずさわり、「梁父吟(りょうほぎん)」を歌いながら、弟・諸葛均とともにのんびり暮らしていました。

諸葛亮は身長が八尺もあり、つねに自分を管仲・楽毅と比べていました。しかし当時、彼のことを認める者はいませんでした。

そりゃそうニャ。実績のない人がなにをいっても、世間は認めようがないニャ。

ただ親交のあった徐庶崔州平は「そのとおり」と認めていました。

友達だからじゃないのかニャ?

やがて徐庶が、劉表のもとに身を寄せていた劉備に、諸葛亮のことを紹介します。こうして諸葛亮は、三顧の礼によって劉備に迎え入れられたのです。

このあたりで『三国演義』と話がつながってきたニャ。

諸葛亮は「天下三分の計」を説き、孫権とともに曹操に対抗することを劉備に献策しました。そして「赤壁の戦い」にて、呉とともに曹操を撃ち破ります。

そののち、荊州と蜀の地を押さえ、魏・呉・蜀の「天下三分」の形を成しました。

劉備の蜀攻めのときは、「伏龍・鳳雛」の鳳雛こと龐統が劉備を補佐したニャ。諸葛亮は荊州を守っていたニャ。

劉備亡きあとはその子・劉禅を補佐し、南蛮平定を果たして孟獲を心服させるなどの活躍をしました。

しかしそののちに北伐を繰り返すも成功せず、蜀の国力を削ぐ結果となってしまいます。

とくに魏の曹真がよく諸葛亮の侵攻を防ぎました。

『三国演義』だと、曹真は司馬懿や諸葛亮の引き立て役になってしまっていて、諸葛亮には負け続けていますね。

『三国演義』は正史との食い違いが多々あるのニャ。

諸葛亮は最後の北伐において司馬懿と争い、やがて五丈原の地で病に倒れました。享年54歳。司馬懿は諸葛亮の陣営があったところを視察し、「天下の奇才」と称賛しました。

働きすぎニャ。

『魏書』では、諸葛亮は戦況に行き詰まり、兵糧もなくなったことの憂いと怒りで吐血し、やがて発病して亡くなったとしています。

北伐が成功しないストレスもあったのかもしれないニャ。

今回は『三國志14』における諸葛亮の能力や特徴、感想・評価をお届けします。

 

基本ステータスについて

諸葛亮の基本ステータスは以下のとおりです。

統率:93+2(兵法二十四篇)
武力:38+2(神刀)
知力:100
政治:96
魅力:93
主義:王道
政策:文事武備(Lv3)(支援の全政策の効果を発揮)
配偶者:黄月英
親愛武将:姜維、黄月英、徐庶趙雲馬謖馬良、龐統、劉備
嫌悪武将:魏延、譙周、陳式、廖立

知力100ニャ!

これは「三國志」シリーズを通しての特徴でもありますね。『三國志Ⅶ』以外は。

『三國志Ⅶ』はどうだったのニャ?

知力92です。

なにがあったニャ!

いちおうアイテム補正の+8があるので、名目上の知力は100です。また『三國志Ⅶ』はそもそも武将プレイの育成ゲームなので、鍛えればすぐに100になります。

なんかもやもやするニャ。それなら司馬懿はどうなのニャ?

司馬懿は知力91ですね。

ただし曹操賈詡知力93法正知力94陸遜龐統知力95郭嘉知力96周瑜荀彧知力97と、やはり諸葛亮は低く評価されていることになります。史実に合わせた可能性もありますね。北伐は失敗していますし。

やっぱりもやもやするニャ。法正にも抜かれてるニャ。

ただ『三國志Ⅶ』以外はすべて100なので、コーエー的には今後も知力100を押し通すかと思われます。

話を戻しまして、『三國志14』では、武力以外はすべて90以上と非常に優秀です。なんでもこなすことのできるオールマイティな武将といえるでしょう。武力の低さは統率でカバーする形ですね。

 

個性と陣形について

個性は以下のとおりです。

伏龍:状態異常戦法がかならず成功し、さらに期間が延長。状態異常を無効化する。効果範囲内に入った罠を解除する。

石兵:石兵八陣が建設可能になる。

発明:兵器の使用時に、攻城・破城が上昇する。

王佐:都市に所在すると、所属する全地域の開発が上昇する。

眼力:登用・探索の成功率が上がる。

この中ではやはり「伏龍」が強いですね。状態異常確実+敵からの状態異常は無効化なのですから。罠も解除してくれますし、戦闘ユニットとしてはすぐれています。

発明」持ちなので、兵器で攻城するのがいいでしょう。ただ諸葛亮は「衝車」は使えませんので、「投石」か「井闌」になります。使える陣形は以下のとおりです。

雁行、方円、鶴翼、井闌、投石

先述したように、兵器の攻城能力を上げる「発明」を持っていますので、「井闌」「投石」を使うのがいいでしょう。

通常陣形では、バランスのよい「鶴翼」がおすすめです。

 

所持アイテムについて

諸葛亮の所持アイテムは、以下のとおりです。

兵法二十四篇:統率+2。死の間際に姜維に託した兵法書。

白羽扇:白い羽毛で作られた扇。諸葛亮のトレードマーク。能力補正無し。

四輪車:退却確実、敵に捕まらない。いつも乗っている車椅子。

神刀:武力+2。諸葛亮が蒲元に造らせた刀。(シナリオ「出師の表」から)

蒲元って誰ニャ?

諸葛亮の部下で、北伐のときに木牛や刀を造った人物といわれています。刀の切れ味が良かったことから「神刀」と呼ばれていました。

しかし諸葛亮はもともと武力が低いので、+2ぐらいでは微妙なところでしょう。

やはり大きいのは、退却確実の「四輪車」を持っていることです。捕らえられることを気にせず戦場で戦うことができます。

じっさい「四輪車」に乗っていたら、遅くて逃げられないニャ。

うしろで押してる兵士が優秀なのかもしれませんね。

めっちゃ怪力でめっちゃ足が速かったのニャ。「人間赤兎馬」ニャ。

 

戦法について

諸葛亮の所持する戦法は以下のとおりです。兵器については前述しているので省略します。

神算鬼謀:全異常能力付与。全能力ダウン。対拠点可。

連弩:ダメージと足止めの効果。武力依存。対拠点可。

業火:いわゆる火計。発火。対拠点可。

治療:負傷兵を回復させる。対拠点可。

井闌:ダメージ。対拠点可。

投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可

RPGでいうと、白魔法と黒魔法を同時に使えるようなものですね。とくにどんなユニットもポンコツにしてしまう「神算鬼謀」は強いです。諸葛亮のトレードマークともいえる能力です。敵に回すとうっとうしい能力ですね。

また戦法のすべてが対拠点可なので、都市攻めに適したユニットといえます。

 

総評

諸葛亮は、戦場では「状態異常の鬼」ともいうべきユニットです。

「伏龍」「神算鬼謀」によって強力なユニットも弱体化させられてしまいます。また状態異常を仕掛けられても無効化し、罠も解除することができます。

「発明」持ちなので、投石か井闌で兵器を率いて攻城戦に加わるのがいいでしょう。諸葛亮がいるだけで、戦争を有利に運ぶことができます。

内政でも「王佐」を持っているので、担当官にしておけば地域の開発度が上がっていきます。

また「眼力」を持っているので、登用や探索にも重宝されます。

戦争に内政と、オールマイティにあつかいやすいキャラクターといえます。劉備劉禅を使うのであれば、諸葛亮の能力をうまく活かしていきましょう。

本シリーズはしばらく続ける予定です。第2回目は呂布を予定しています。お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。【追記】次回と、本記事の人物紹介部分の動画版が出来ました。